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DMの研究用血液を提供してきたよ!コーギーの飼い主が知っておくべきこと

      2016/02/24

コーギー

DM(変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy)って聞いたことがありますか?

一時期から注目されはじめ、今はDMを知っているコーギーの飼い主さんも増えてきました。いまのなお続々と増え続けるDMになったコーギー。

今日はそんなDMのお話です。

DM(変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy )とは

DMとは一体どんな病気なのでしょうか。

DMは、痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。ジャーマンシェパードに多い病気として、1973年にAverillにより初めて報告されました。
現在までに、多くの犬種(ボクサー、ラブラドール・レトリーバー、シベリアンハスキー、ミニチュアプードルなど)で発生が報告されていますが、近年、ウェルシュコーギーでの発生頻度が高く、欧米では注目を浴びています
日本では大型犬の飼育頭数が欧米と比べ少なく現在までにDMの報告はそれほど多くありませんがウェルシュコーギーでの発生は確実に増えてきています

岐阜大学動物病院より引用

昨日はニコルの抜糸最終日。
自分でちぎってしまった左側だけ、予想通り皮膚の一部がすこし壊死してしまい治るのに時間がかかってしまいましたわ。

そのときにお願いされましてニコルの血液をDMの研究用に提供しました。
DMの研究の第一人者である神志那先生が10歳以上の健康なコーギーの血液を必要としているらしくてニコルがお願いされました。
健康認定されちゃったよ!よかったね~。おしり丸ハゲだけどね!

コーギー

ニコルは同じルーツの子がDMになっているのでキャリアなのはわかっているのだけど、それは別にかまわないらしい。
っていうか、どこまでルーツをさかのぼったらキャリアの元にたどり着くのかはわからないけれど、日本にいるコーギーの大半がキャリアなんじゃないか?。

ニコルは日本に来た超有名なLARCHMONTのAMCHジャファーの血液も入ってるし、その他の日本の有名なコーギー専門犬舎の血液もいくつも入ってる。
日本に入ってきたコーギーの血液が限られてる以上、日本のコーギーのほとんどがどこかで血が繋がってるということになる。
ということはほとんどのコーギーが隠れた因子を持っていてもおかしくないわけで・・・。

だからといって皆が発祥するわけではないので悲観しても仕方がない。

DM発症の犬の多くが同じ遺伝子に異常があったことが発見されました。
ですが必ず因子が遺伝するということがわかったわけでもありませんし、遺伝による遺伝子異常だと決定されたわけでもない。
後天的な理由が将来見つかるかも知れないわけで。
とにかくまだ謎ばかりと言ったところでしょうか。

もし遺伝だと仮定すると、コーギーの発症率が高くなってきているのは新しい血液が海外から入ってこないからなのではないでしょうか。
日本国内での交配はある意味近親交配になる確率が高いため、どんどん血が濃くなってDM発症率を上げてるんだろうな。
日本って海外ブリーダーからどんだけ嫌われてるねん!って感じですね(笑)
ペットショップでの陳列販売が普通にある国ですから仕方ないのかもね。

DMの症状

DMの症状は椎間板ヘルニアとよく似ています。
最大の違いは痛いか痛くないか。

椎間板ヘルニアは痛みを伴いますが、DMに痛みはありません。
初期では爪を地面にすって歩いたり、後ろ足がひっくり返ったまま歩いたり。
腰のふらつき、後ろ足が交差するなどなど。
椎間板ヘルニアとDMを両方持ってる子もいるそうで、診断が難しい病気ですね。

症状が進行すると立てなくなり、排尿排便のコントロールができなくなります。
上にリンクをはってある岐阜大学動物病院に動画もありますので、気になるかたは見てください。

あとがき

コーギー愛好家の中でDMが有名になって「あの子がなったからウチの子もなるかも!?」なんてみんなが心配してた時期もありましたが、癌になる確率のほうがうんと高いですからね。犬が人間の生活にどんどん近くなるにつれて病気も多様化しより難しくなりましたよね。ドッグフードによる弊害も多いのではないでしょうか。

犬の健康は食事から!
自分のできることはしてやりたいと思う今日このごろです。

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