うちのコーギーと椎間板ヘルニア
2016/02/24
コーギーと椎間板ヘルニアは切っても切れない仲と思われるほど、コーギーに非常に多い疾患のひとつです。
つい最近、我が家のコーギー(ニコル)も椎間板ヘルニアの初期ではないかという診断が下されました。
犬はもちろん喋りませんから、飼い主が気付いてやるしか病気を早期発見する方法はなかなかありません。
じゃあどうやって気付いたの?っていうのが飼い主としては一番気になるところのひとつではないかと思います。同じ病気であったとしても、飼い主が気付いた原因となるものは個々に違うものでしょうし、病院へ連れていく決心をした時期も違うでしょう。ですが大抵の人はある病気を疑ったりいつもと違う雰囲気を感じたら、まずネットで同じ悩みを持つ飼い主がいないか探すと思います。私もそんな飼い主のひとりです。
なので今日は「我が家の場合」を書いてみようと思います。病院でも興味深い犬の行動についてもいくつか聞いてきたので、そのことについても書いてみます。
一生懸命に記事を探しているかも知れない何処かの誰かの飼い主さんの助けになればと願います。
我が家のコーギー、ニコルくん(9歳)の場合です。
一番最初の発見
発見前日までは、歩様に関しては経年劣化はあるものの、大きな変化はとくに見られませんでした。発見した日も普通に散歩に出ていつものようにいつもの場所でおしっこをして、いつものようにぐんぐん歩く。ただ、少しいつもと違う点がありました。
なぜかやけに急いでる?匂いを嗅ぐために立ち止まろうとすらしない。ただひたすらに前進あるのみ!みたいな雰囲気。それぐらいだったかな。
だけど最大の「いつもと違う何か」はこのあと判明しました。
何か変だぞ?と思って下腹あたりを触ったら、お腹がガチガチになるまで力が入ってる上にキャンと一声。
それからはもう、下半身どこを触ってもキャン!
このあと病院へと直行しました。
私が先生に伝えたことは、
- 昨日までは不審な点はなかった
- 歩様に大きな変化はなく、ぐいぐい引っ張る
- 下腹触ったらないた
- 食欲旺盛
- 下痢嘔吐発熱なし
初見は私が告げた内容からヘルニアを疑われたものの、触診では痛がる素振りも見せず、腰をぐっと押されても何も言わない。歩様のチェックもされましたが悪いところは見つからず。
腰なり足なりが痛ければ歩様に変化(びっことか、歩かないなど)があるはずと私は思っていたので、念のために血液検査と内臓のエコーをお願いしました。
結果はどちらも健康優良児。すべてが基準値の真ん中あたりで炎症数値(CRP)もゼロ。内臓疾患が疑われることもありません。
その日はとりあえず様子見ということで去勢手術の予約だけ取って帰りました。
あんなに痛がってたのに病院内ではそういう素振りすら見せなかったニコルでした。
病院へ行った翌々日から歩様に変化が
病院へ行った翌々日の散歩のときのことです。我が家は玄関を出ると前庭から道路へ出るために数段の階段を下りなければいけません。
その階段の前で明らかにうろたえる様子のニコル。抱いて降ろしてあげるも、道路にある溝を飛び越えるときにキャン!
歩様も多少のブレが出てきて、ああ、やっぱり背骨か股関節か膝、足のどこかか?と疑った。
そしてもう一度病院へ。
担当医に前述のことを告げ、レントゲンを撮ってもらいました。今日はさすがに痛いのか、診察台の上で後ろ足がガタガタと震えていました。
担当医に教えてもらったこと
レントゲンを撮るも、とくにおかしな部分はありませんでしたが、症状からやはり椎間板ヘルニアの疑いがあるそう。
そのときに教えてもらったことで、とても興味深かったことがいくつかありました。
- 歩けないような状態の子でも軟骨のトゲトゲしたものはレントゲンには写らない
- レントゲンでわかるのは背骨と背骨の間の軟骨が潰れてしまっている状態のものだけ
- 正確な判断には造影剤を使ったCT検査が必要だが、背骨付近に造影剤を入れることによる症状の悪化が懸念されるので軽度の場合はおススメできない
- 背骨のほうが痛ければ平坦な所で寝ることを好み、足(股関節など)が痛い子は柔らかいところで寝るのを好む
確かにニコルはフカフカした敷物を避けるようにしてサークル内で寝ていました。
なるほどな~と思いました。
ニコルの場合、いわゆるステージ1になると思うのですが、適正体重のため減量は必要ないそうです。
今後は市販のサプリメント利用しつつ、痛いときは痛み止めという形です。
病院行ってから数日たちましたが、痛み止めを飲んでいなくてもさほど痛くないのかうんちもきばるようになりました。
階段の上り下りに介助が必要なので、今度は私がヘルニアになったりして。
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