続・犬の会陰ヘルニアとドッグフードの話
前回までのお話
会陰ヘルニアの手術が終わってから早数ヶ月。うんちのかたさを調節しながらいろいろ試してみて我が家の方針が一応決まりましたので、今日はそのお話です。
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筋肉の退化による排便障害
会陰ヘルニアは骨盤隔壁、いわゆる会陰部(肛門のまわり)の筋肉が萎縮して隙間ができ、その部分に内臓が入り込んでしまうために腸が蛇行してしまってウンチが出にくくなったり、膀胱が反転して排尿障害になったりする病気です。うちの子は排尿障害はありませんでしたが、腸が穴に落ちてしまっていたためにそこでウンチが進みにくくなっていたようです。
ちなみにこの会陰部の筋肉ですが、これは増強することは基本的にできません。獣医いわく「腹筋したら多少育つかもね?」ってさ。犬に腹筋って!(笑)
筋肉が退化してしまっているためにできた穴に内臓が落っこちないように、この筋肉をひっぱって薄くのばして穴をふさぐわけです。そうするとどうなるか・・・。
おしりの穴への影響
うちの子は術後翌々日の朝には最初の排便があったのですが、おしりの穴が横に引っ張られているために開いたおしりの穴がなかなか閉じないという症状がありました。これはしばらくするとどんどん良くなったのですが、それが良くなると同時に今度はおしりの穴の開きが悪くなるという現象に悩まされました。
どういうものかというと、うんちの頭が数センチは出るのですが、それ以上なかなか出てこないんです。これはうんちをゆるめになるように調節しても同じでした。要はおしりの穴がちゃんと開いてくれないがためにうんちが出口付近でとまってしまうんです。
おしりの穴の後遺症
おしりの穴が広がってくれないことには、ウンチがゆるかろうが硬かろうが出ないもんは出ないんです。ですがおしりの穴付近にあるうんちを少しかきだしてやると、それ以降のうんちは全部自力で難なく出すことができていました。
ということは、2回目以降はおしりの穴はちゃんと開いてくれているということ。
毎回かき出されるのはツライだろうと、ためしにうんちはそのまま放置しておしりの穴を少し広げてあげるために指で少しだけ押し広げてあげるだけにしました。そうしたらちゃんと全部自力でうんちができたんです。
1回穴が開いたら開閉するのに苦労はしないようです。しかし閉まったまま長時間たつと開きにくくなる。筋肉が少ないうえに手術で引っ張られてますからね。仕方がない後遺症といったところでしょうか。うんちを押し出す力自体には問題はないようです。
フード選び
こうなってくると、うんちの硬さはゆるくないとダメということはありません。
逆に自分でまったく出せない子であればうんちの量は少なめで硬さがあるほうが断然出してあげやすいです。
ゆるいうんちは指にひっかからないため出すのがかなり困難です。量も多くなりがちなので管理は難しくなります。
ゆるくなると出しやすくなるのか、硬さは関係なく出にくいのかで対策も変わってきますので自身の愛犬がどういった症状で出にくいのかを見極めてやるのが重要かと思います。食事に繊維が増えるとゆるくなりやすいので、サツマイモや白菜など煮たものをフードの上にかけてやったりして様子を見てみると良いかと思います。
フードのみで硬さを変えるのはちょっと大変でした。ゆるくなるフードってのはあまりないですしね。
うちの子はそのままカナガンでやっていけてます。
以上、経過報告でした。
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