“なぜその色を使うの!?”刺しゅうPROフォトステッチの謎に迫る
2016/02/24
刺しゅうPROのフォトステッチのあるあるネタ。
今日は“なんでそんな色使うのよ!?”に迫ってみたいと思います。
いつもの勝手な考察です(笑)
刺しゅうPROのフォトステッチ機能とは
フォトステッチ機能というのはこんな↓ものです。
刺しゅうPRO公式サイトより引用
この機能を使ったことがある人なら一度は思うことがある。
それが“なんでそんな色使うのよ!”です。
思ったことあるでしょ?
私が初めてフォトステッチを使ったときのこと
私が初めてこの機能を使ったのはポケモンのイラストを刺繍にしようと思ったときでした。その頃はどうやって使ったらいいのかさっぱりわからずで、とりあえず楽な自動で作ればいいや!な感じでしたね。
で、あまりの出来の悪さに愕然とすると。
まさに「なんやねんコレ!金かえせ!」ですね(笑)
ちなみに当時のミシンはジャノメのセシオ11000でした。もちろん刺繍が変なのはセシオのせいじゃないですよ?データがクソなだけです。
元の画像が写真じゃなくてポケモンですからこの時はそんな変な色はなかったような気がします。(当時使ってたのはたぶんver.6でした。)
でもね、写真でやるとまぁ~出てくるわ出てくるわであり得ないというか写真には関係ないような色がいっぱい出てくるわけですよ。
なんでそんな色使うのよー!って、刺繍始める前からうまくいく気がしない。
でもね、そんなことないんですよ。
まあ確かに「それはない!」と言い切れるものもありますが。
ではその謎に今から迫ってみたいと思います。
ミシン刺繍と水彩画
私はミシン刺繍と水彩画ってすごく近いと思うんです。
水彩画と言っても小学校とかで使うような不透明水彩じゃなく透明水彩のほうです。
どんなのかご存知ですか?
透明水彩
透明水彩で描かれた絵を見たことがあるでしょうか?
たぶん一度はあると思います。
透明水彩の絵にもいろんなタッチの絵がありますけど
こんな感じです。私も持ってる本です。
こういう本をネタの一部に使えるって便利ですね。wordpressのAmazonJSっていうプラグインで簡単に貼れるんですよ。そんなことはどうでもいいんですが。
私は永山裕子さんの絵がとても好きです。
ジャンルは違えど両方とも透明水彩で描かれています。
透明水彩の基本的な使い方
透明水彩は不透明水彩と違って基本的には色をまぜまぜして新しい色はあまり作りません。なぜかというと混ぜれば混ぜるだけ色が濁るからです。透明水彩なのに透明感が死んじゃったら意味ないですもんね。
透明水彩というだけあって下の色が透けるような塗り方をします。たっぷりの水で溶いて色を重ねていきます。
透明水彩は彩度の高い色から順に塗っていきます。白は一切使いません。真っ黒もほぼ使いません。白い部分は塗り残すことで表現します。
こんなウンチクたれるほど上手くないんですけど、この際そこは目を瞑ってくださいね。しかも透明感あんまりないという(笑)
私が描いた絵は以前の記事にあります。
たとえばコーギーの絵ですが、この絵は何色を最初に塗っているかわかりますか?
この絵の1番最初はレモンイエロー、次はピンクです。ブルー系の色も使っています。
でもそんな色はほとんど見えないですよね?
刺しゅうPROの色の順番
透明水彩が彩度の高い色から順に塗るのに対し刺しゅうPROは基本的に最初に白そして淡い暖色から濃い寒色へと進みます。彩度はあまり関係ありません。白の次に灰色とかも普通にアリです。
なぜかというと、刺しゅうPROは白い部分を先に仕上げたがるからというのもあります。
色を表現する方法
透明水彩は透明ですから色を置いても下の色が見えます。それを利用して混ぜずに新しい色を作り上げる。
色つきの透明フィルムを重ねて見るのと同じです。
しかし糸はあくまで糸なので透明ではありません。
だから透明水彩と同じように完全に重ねて合わせることで新しい色を作り出すことはできません。
ではどうやって色を表現してるかというと、縫い密度の荒らさで下の色をチラリチラリと見せて新しい色を作ったように見せてるわけです。
混ざって見える不思議
フォトステッチで作った刺繍って遠くから見るとそれなりに見えませんか?
まるで原寸大だとピンボケしてる画像でも縮小するとピントが合ってるように見えるのと同じように。
クロスステッチも似たようなもんですね。
クロスステッチも離れて見たほうがキレイですもんね。
じゃあどうすればいいか?
30センチ前後のデカい刺繍作って壁に飾って遠くから眺める!これできっと満足するかも。
え?ダメ?(笑)
Sponsored links