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文章講義の本を読んでみた感想まとめ

   

コーヒー

そこかしこで、ブログを読んでもらいたい、要はアクセスアップやリピーター獲得、マネタイズなどを望むなら読むべきと紹介されている本を実際読んでみた。

このブログでも少しだけ触れたことのある本も含まれます。ですが、あえて他の本と一緒にまとめて感想を書きたいと思います。

本を読めと言われてもなかなか読めない、ゆっくり座って本を読む時間の取れない主婦の方も、このブログの読者の中には多い。文章の書き方は学ぶべきと言われても、やれと言われると逃げたくなるのが人間というものです。

ここで紹介する内容に興味を持てば読めばいいし、読んで損することはない。これから書く感想を読んで、自分も読んだ気になるだけでも何か変わるかも知れない。

ブログを再開してから読んだ本

以下の本がブログを再開して少したってから読み始め、読み終わってから面白かった、役に立ったと思った本です。役に立ったといっても、アドバイスを実行できているか?と聞かれたら悩むところです。

しかし、読んだことで変わった部分は確実にある、と思っています。

共通して説かれていること

この3冊の本に限らず、文章術の本には共通して書かれていることがいくつかあります。
それは、以下の点です。

  • たったひとりの“あの人”にむけて書く
     
  • 書く限りは断定せよ
     
  • 接続詞「が」は使うな
     
  • 書き終わって冷静になってから編集しろ

そのまんまの意味のこと、「何だそれ?」といいたくなるものなど色々ありますが、基本的に上記のことは“文章を書く”というテーマの本では多かれ少なかれ書かれていることです。

特定の読者の必要性

「読む人の立場で書け」

言いかえると「むずかしい文章(言い回し)や、むずかしい漢字は書くな」、字がぎゅうぎゅう詰まった黒い画面は嫌気がさす(改行を上手に使え)という意味です。辞書を使わなきゃいけない文章はだれも読みたいとは思わないし、ズラズラ並んだ文字ばかりの画面ではうんざりする。

有名な文学作品ならいざ知らず、だれが書いたかわからないような無名ブログでそれをやっちゃったら、読者はさっさとブラウザを閉じてしまう。

読者はいつも「読まない」という最強のカードを手に文章と対峙しているのである。
(20歳の自分に受けさせたい文章講義)

「10年前の自分、もしくは特定の“あの人”に向かって書け」

ぼんやりと読者を特定するよりも、言葉のベクトルがはっきりするため「その他の人々」にも届きやすくなる。

むしろ“みんな”から喜ばれようとするほど、誰からも喜ばれない文章になる。

この「10年前の自分、もしくは特定の“あの人”に向かって書け」は、今すぐにでも実行できる部分です。
なぜならそれは文章を書くテクニックではないからです。

文章中の漢字とひらがなのバランスや見やすさを追及する改行テクニックなんかよりも、はるかに楽なんです。

ある特定の検索キーワードを元に書く文章も、そのキーワードでたどり着くだろう「特定の“あの人”」のために用意した答え。

たどり着いた先に答えが書いてあったら誰だってしっかり読みますよね。ネット上で読まれる記事っていうのは、そういった明確な誰かのために用意された答えなんです。

自分と同じ悩みを持つ人なんてあんまりいないんじゃないか。
そう思ってしまいがちですが、そんなことはありません。日本は意外と広いんですよ。

書く限りは断定せよ

「断定するのは読む人のため、断定しないのは自己弁護のため」
ただ、無根拠に何でもかんでも強気で言い切れば、それがいい文章だ、というわけではない。
「冷静なる自分」によるチェックをほとんどせずに、自分のおもいばかりをストレートに強く主張したところで、それは文章にならない。

(いますぐ書け、の文章法)

冒頭に反論防止のためのいいわけ、語尾の「~だと思います」は見苦しいから、そんなこと書くぐらいなら、書くな!だそうです。

きびしいですね。
書くな = もっと調べてから書け、ということなんですが、文章を公開するためには度胸も必要。批判は正直怖いですが、プロであろうと素人だろうと乗り越えなければいけない壁なんですよね。

ですがこの作者は、文章にとって大事なのは勢いであり、自分でも制御できなくなるくらい勝手に進む文章のほうがいいものができる、と言っています。

その通りだと思います。
実際自分が書いたものでも、じっくり読まれている、たくさんの人に読まれている記事は、一気に書きなぐった記事なんですよね。

もちろん推敲はしていますが、意外とそういった記事のほうが手直しは少なかったりします。

書き終わって冷静になってから編集しろ

感情の暴走によりできあがった記事といっても、夜中に書いた恥ずかしいラブレターのように、冷静になった自分が見て破り捨てたくなるようなポエミーな文章はダメです。
冷静な自分による推敲って大切ですね。

プロの技というものは、書いた文章をいかにうまく削るかということで、その部分に個性と呼べるものが出るそうです。

削るのって嫌ですねえ。常に文字数を気にしながら書いてる身としては、削るという作業はとても苦手です。

このブログはwordpressで作ったブログなのですが、記事の編集画面に現在の文字数が出るんです。
それをチラチラ確認しながら書いてる時点で、私は「早く結論を出して終わらせたい」と知らず知らずのあいだに考えてるということなんでしょう。
典型的なダメ文章の例ですね。

接続詞「が」は使うな

支離滅裂な文章は「文章がおかしいのではなく、文と文の『つなげ方』や『展開のしかた』がおかしい」

(20歳の自分に受けさせたい文章講義)

「が、」と書きたくなったらマルを打て。

(いますぐ書け、の文章法)

文章において「接続詞」は、その文章の良し悪しを決定してしまうほど重要な役割を担っています。
“この文章、なんかおかしい”と思ったら、文を入れ替え、接続詞を変えるといった修正をするのが良いそうです。

あとがき

上に書いた以外のことの他に、文章術の本に共通して書かれていることが、もうひとつあります。
それは「文章はリズムが大事」というものです。

これは、漢字とひらがなのバランスや改行の位置、句点の位置など、いろんな要素がからみあう部分でもあります。

こういったテクニックに関して書かれている本は意外と少ないです。ですが『20歳の自分に受けさせたい文章講義』にはかなりのページ数をさいて書かれているので、どのようにすればいいのか、というのが知りたい方はぜひ読んでみるといいと思います。

さいごに、文章術の本の最大のテーマは

『文章は人を変えるために書け』

ということなんだろうと、私は感じました。

他にも読んだ本はありますが、たとえば有名なジョセフ・シュガーマンの「10倍売る人の文章術」は、私にはちょっと難しかった。難しいというか、読んだあとに“どう活用すべきか”という明確な答えが自分の中で見つからなかった。

書かれていることは、他の本とかぶる部分も多いです。
しかし、読んだあとに“書きたい”という気持ちがフツフツと沸いた本の1位は「いますぐ書け、の文章法」でした。

しっかり心を動かされちゃってますね。これが文章の“本当の楽しさ”なんですね。

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